プロ野球日本選手権シリーズ2010

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2010年のプロ野球の集大成となる日本選手権シリーズ、終わってから1週間ほど経ちますね。

24年ぶりの引き分けや連日の延長戦もあり、今年も白熱した日本シリーズが繰り広げられましたが、4勝2敗1分けで制したのは、パ・リーグの千葉ロッテマリーンズでした。レギュラーシーズンでは3位ながらも、クライマックスシリーズで埼玉西武ライオンズと福岡ソフトバンクホークスを抑えて勝ち上がり、日本シリーズではセ・リーグの覇者・中日ドラゴンズをも制したマリーンズ。ある報道では「プロ野球史上最大の下克上(のようなニュアンス?)」とまで言われていましたが、特に第6戦と第7戦は延長戦の総力戦。その週の土日の夕方は、タケムラもウチで久しぶりに野球中継を食い入るように見ていました。まだ少し興奮が残っています(^^ゞ

すでにいろんな報道で今年の日本シリーズが詳しく分析されていますが、今シリーズ有利と言われたドラゴンズ敗退の原因は自慢の投手陣が打たれたことでした。打撃陣は押し気味に進めるも、細かいミスが目立ち決定打が出ず、特に引き分けた第6戦の延長イニングにはそれが顕著に現れた始末。レギュラーシーズンのナゴヤドームでは7割5分の勝率で圧倒的な強さを誇っていたドラゴンズにとって、今年の日本シリーズで、ナゴヤドーム4戦中1勝2敗1分と負け越したことも想定外だったことでしょう。

対してマリーンズは、短期決戦を制するのになくてはならない日替わりヒーローが多く登場しました。ルーキー清田育宏選手や内竜也投手などの活躍もありましたし、エース成瀬善久投手の好投も光りました。そして、何より2005年に続いて今シリーズもMVPをとった今江敏晃選手の存在は大きかったですね。

そんな中、タケムラが今年の日本シリーズで一番印象に残っているのは、ドラゴンズのセットアッパーである浅尾拓也投手の存在でした。150キロ後半の速球を武器とする浅尾投手は、レギュラーシーズンでは72試合に登板し、プロ野球記録の47ホールドをマークして最優秀中継ぎ投手賞にも選ばれた、ドラゴンズのセットアッパーの切り札。2010年のドラゴンズのセ・リーグ制覇は、浅尾投手の存在なくしてあり得ませんでした。そして、今年で言えばクローザーの岩瀬仁紀投手を上回る信頼が浅尾投手に寄せられていたと思います。今年の日本シリーズも、勝ちが見込める試合には必ず浅尾投手が登板しました。それゆえ、第6戦で失点を許した浅尾投手を第7戦にも連投させ、しかも3イニング2/3も投げさせざるを得なかったのは、今年最も信頼を寄せた投手に任せた落合博満監督としても致し方のなかったところなのかもしれません。

それにしても、第7戦で浅尾投手が勝ち越しタイムリーを許した瞬間、今年のセ・リーグの上位3チームの最終局面で、一番信頼されていた投手が打たれて負けてしまう場面を思い出してしまいました。

クライマックスシリーズのファーストステージで、読売ジャイアンツのアレックス・ラミレス選手にセンター前の決勝打を浴びた、阪神タイガースの藤川球児投手。

セカンドステージで、ドラゴンズの和田一浩選手にセンター越えのサヨナラヒットを許した、ジャイアンツの久保裕也投手。

そして今年の日本シリーズで、マリーンズの岡田幸文選手に右中間を破る決勝打を浴びた、ドラゴンズの浅尾投手。

これら3人の投手は2010年、セ・リーグの各チームで最も信頼されていたクローザーまたはセットアッパーでした。いずれも150キロを超える速球を武器としていて、チーム全試合の半数近くに登場して短いイニングながらも連投する場面も多い投手でもありました。投手の分業が進んでいる最近のプロ野球で、特にセ・リーグはスターター以降に登場するセットアッパーやクローザーの充実がチームの勝敗に大きく影響を及ぼす傾向にありますが、先発完投の試合が少なくなる中、彼らは来年もチームの勝敗の大事な局面で起用されることが多いかと思います。毎試合待機する彼らにとって、心身的な疲労や重圧はかなりのものがあったかと思いますが、まずはゆっくり休んでいただき、胸をすくような彼らのストレートが打者のバットを風切る姿を、来年もまた見せてほしいなと思います(・∀・)

あともうひとつ。これは個人的ながら、やっぱり日本シリーズは各リーグの覇者同志が対決する場であって欲しいと思ってしまいます。マリーンズの日本シリーズ制覇は確かにすごいことなんですが、どうしても日本一とは素直に喜べないんですよね。今年パ・リーグを制した福岡ソフトバンクホークスが、日本シリーズでドラゴンズと対戦していたらどうなっていたかを想像せずにはいられません。そう思っているプロ野球ファンの方もきっとおられるかと。クライマックスシリーズは、プロ野球人気の盛り上げの他に各リーグやチームへの分配金などの問題もあると思うのでこの先も続くような気がします。でも、日本シリーズの位置付けを不明確に(少なくともタケムラにはそう見えるのですが)している感のあるクライマックスシリーズはやっぱり必要なのでしょうか? ファンにとって、選手にとって、球団にとって、そして機構側にとっても最善の方法が何とか見いだせたらなぁ、と思わずにはいられない今日この頃です。

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