紙の分類について 3. 塗工紙 アート紙

09_06_11NO295_1.jpg


紙の分類についての三回目。二回目と三回目の間が短くない? って言われそう(^^ゞ
でも書けるときに続けたい! ってことで、今回は「塗工紙のアート紙」を取り上げてみたいと思います(・∀・)

【過去の記事はこちら】
一回目「紙の分類について 1. 非塗工紙
二回目『紙の分類について 2. 塗工紙 コート紙



まずは、アート紙の定義について
紙が流通している市場において、一般的に定義されているアート紙とは

1.上質紙に両面約40g/平方メートルの顔料塗工された紙(A1コート紙)
2.上質紙に両面40g/平方メートルの以上の顔料塗工された紙(A0コート紙)(※)
 (※)製紙メーカーによっては企業秘匿として公表していないところもありますので、
  全てのA0コートが両面40g/平方メートルの以上の顔料塗工を施されているわけではありません。

と言われています。
塗工量だけで行くと、コート紙よりもさらに多くの顔料塗工を施しているのがアート紙になるわけですが、製紙技術の向上により、さらに上のグレードとして「スーパーアート紙」と呼ばれるA0コート紙も存在します。A1コートとA0コートについては分けて語られることもあるのですが、アート紙のくくりの中で紹介されることが多いことから、ここではアート紙としてご紹介したいと思います。


次に、アート紙の分類について
アート紙も先のコート紙と同様に塗工剤の粒の大きさや形、塗工方法や塗工後のロール処理の違いを持たせることで、紙表面の光沢の度合いが変わってきます。この度合いと印刷仕上りを組み合わせて、コート紙と同様にアート紙も《グロス系》《ダル系》《マット系》の3つに分類することができます。この3つの分類の違いを簡単にご紹介すると以下のようになります。

●グロス系…紙表面が光沢感を帯び、インキが乗ったところにも光沢感がある。

●ダル系…紙表面の光沢感が弱いか、もしくはないが、インキが乗ったところには光沢感がある。

●マット系…紙表面に光沢感がなく、インキが乗ったところにも光沢感がない。

その中でさらに細分化されて「セミグロス」や「ダルマット」と言った呼び方がされるときもありますが、この分類をもとに、当社で使用しているアート紙を当てはめてみると、概ね以下の分類ができます。

09_06_11NO295_2.jpg


最後に、アート紙の塗工方法について
アート紙もコート紙と同様に塗工処理がなされますが、ほとんどの塗工紙が抄紙工程の続きで塗工処理を行う「オンコーター」と呼ばれる製法であるのに対して、当社で扱うハイマッキンレーなどのスーパーアート紙では塗工処理以降を別工程で行う「オフコーター」と呼ばれる製法が行われています。別工程で塗工作業を行うため、その分手間やコストがかかってくるのですが、こうすることで塗工面の風合い・肌合いの質感が上がるほか、紙の持つしなやかさや手触り感に特徴が生まれてくるとのこと。このほかに、アート紙には印刷再現性を向上させるためにベースペーパーの抄紙工程においても特徴的な製法が取られているものもあります。このあたりの詳細は、各製紙会社が企業秘密として独自のノウハウを注ぎ込み製造されているようです。


アート紙についてのご紹介、いかがでしたでしょうか?
近年はA2コート紙の製造技術の向上や印刷技術の向上もあり、以前に比べるとアート紙のアドバンテージが少なくなってきたとも言われるほか、アート紙の製造にはコストと手間がかかることもあり、各製紙会社においてもアート紙を手がけるところが少なくなりつつあります。ただ、特殊な印刷や図録に高級な美術書など、印刷品質にこだわるときに使われる紙としてアート紙が選ばれることが多いのも事実です。印刷再現性や表現にとても優れた、ハイパフォーマンスな紙。ここ一番の印刷にこそアート紙の秘めたるパフォーマンスが発揮されることでしょう。

☆当社で使用している全ての紙種は、無料サンプルとしてご用意しております。印刷の仕上がりイメージを実際にお客さまご自身でお確かめいただけますので、是非無料サンプルをご請求ください!

【資料請求】
 http://www.graphic.jp/material/index.html

※下のタグで「塗工紙」のリンクをクリックすると、ブログ上で当社が取り扱っている塗工紙の一覧と記事を見ることができます。

  • 投稿者:
  •  日時:
  •  カテゴリ: