紙の分類について 1. 非塗工紙

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印刷に深く結びついている紙。

おかげさまで当社ではご利用いただけるお客さまよりご好評をいただくなか、様々な種類の紙を取り扱いさせていただいております。紙種や紙銘柄につきましてはホームページや当ブログなどでも逐一ご紹介させていただいておりますが、これまで紙の分類やカテゴリについてはあまり触れることはありませんでした。そこで今回から何度かに分けて印刷用紙のカテゴリや種類にまつわるトコロについてタケムラなりに取り上げてみたいと思います。ちょっとプレッシャーかかりますが(・ω・)

始めに、印刷用紙は大きく分類すると『非塗工紙』と『塗工紙』の二つが挙げられます。塗工紙にはその塗工量や処理方法によってさらに分類されていくのですが、第一回となる今回は『非塗工紙』を取り上げてみたいと思います。

非塗工紙とは紙表面に塗工処理を施さない紙です。当社でも様々な非塗工紙を取り扱っていますが、一見シンプルそうに見えて、手触り感や見た目に変化を持たせるため、実は様々な工夫が凝らされています。

まずは紙の原材料となるパルプの工夫。ひとくちにパルプと言っても繊維の短い広葉樹や長い針葉樹のパルプの違い、材料の違いによるパルプの形状などにより、出来上がる紙もまたさまざまな表情を持ちます。一般的に広葉樹のパルプが中心になると紙の平滑性が高くなると言われていますが、広葉樹と針葉樹のパルプをブレンドさせたり、針葉樹パルプがメインだったり、あるいはケナフのような非木材が原料だったりすることで、出来上がる紙の表面や手触り、さらには紙白や風合いなどさまざまな表現が生まれてきます。

次に乾かすときの工夫。特に風合いが求められる印刷紙は、吹き付けられたパルプを脱水する工程や紙を乾燥させる工程で、通常の印刷用紙よりも時間をかけて行うことがあります。そうすることで非塗工紙特有の画用紙のような風合いの紙が表現されてきます。

さらにはエンボス感を持たせるような工夫。特にモデラトーン・マーメイドなどエンボス感に特徴のある紙は「フェルトマーク」と呼ばれる文様がついています。これは紙を乾燥させる前の水分がかなり残っている状態に、フェルトや毛布などを押し当てるそうです。こうすることで紙の水分の一部を取りながら、同時にフェルトの文様が凸凹感として残っていきます。

その他にも特徴ある紙作りのためにさまざまな工夫などが加えられていたりするようですが、このあたりは各製紙会社さま独自の技術が注ぎ込まれているようです。

ちなみに、非塗工紙を使用したオフセット印刷で共通して言えることは、印刷インキがかなり沈みます。仕上りでコート紙などと比較するとかなり落ち着いた雰囲気になります。そのため、色調や彩度の高さが求められるようなビジュアル重視の印刷にはあまり向きません。ただ、沈む特性を生かすと逆に非塗工紙の特徴が生かせます。一例としては、暖色系の色調を中心としたデザインや全体に柔らかさが求められるようなデザインなどには、コート紙では真似できないようなやわらかく暖かい質感を表現することができると思います。

手触り感などから“紙本来の素朴な……”などと形容されることも多い非塗工紙。紙の作りかたも素朴でシンプルなのかと思いきや、その逆で実はとても手の込んだ紙なのですね(・∀・)

☆当社で使用している全ての紙種は、無料サンプルとしてご用意しております。印刷の仕上がりイメージを実際にお客さまご自身でお確かめいただけますので、是非無料サンプルをご請求ください!

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