日本シリーズとアレックス・ラミレス

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セントラルリーグを制した読売ジャイアンツ。そしてパシフィックリーグを制した埼玉西武ライオンズ。両球団が激突した2008年のプロ野球日本シリーズが終わってまだ記憶に新しいところかと思います。タケムラもまだ興奮覚めやりません。

思えば、両リーグにクライマックスシリーズが導入されてから、それぞれのリーグでシーズン中に一位になったチームが相対した初めての日本シリーズでした。両リーグを制した優勝チーム同士が覇権を争う「正真正銘」の2008年日本選手権シリーズ。ジャイアンツ有利と言われた中でシリーズを制したのは、渡辺久信監督率いるライオンズでした。

昨年Bクラスからの日本一ということで、渡辺監督を始めシリーズMVPの岸孝之投手や中島裕之選手など各方面でいろいろと取り上げられているライオンズですが、タケムラとしては今年のジャイアンツの戦い方がとても印象に残った日本シリーズでもありました。それはアレックス・ラミレス選手という存在がいたからに他ならないと思っています。

2008年のシーズン中は3番を打つ小笠原道大選手とともに4番打者としてジャイアンツを引っ張ったラミレス選手。長打力とシュアさを兼ね備える超一流の打撃に対して、決して足が速くなく守備にも難ありといわれるラミレス選手が、日本シリーズ第5戦で見せた好走塁は、一時はジャイアンツにシリーズの流れを大きく引き寄せたプレーでした。

「ラミ(ラミレス選手のあだ名)の走塁を見て自分も乗っかりたいと思った」

とは、ラミレス選手のツーベースのあとに同点タイムリーを放った阿部慎之助選手のコメント。シーズンを通してジャイアンツの4番を守り続けた、ラミレス選手が見せた気迫あふれるプレーだったからこそ、日本シリーズは制することができなかったものの、ジャイアンツというチームがこの試合で一丸となって勢いづいたことを、阿部選手のコメントからも伺い知ることができます。

さて、ラミレス選手といえば、東京ヤクルトスワローズに在籍していたときからホームランを打ったときに見せる、歴代の流行ギャクのオンパレードがあります。いくら流行したとは言え、あれだけ歴代のギャクを連発すれば普通はドン引きされるところですが、面白いパフォーマンスはファンのためという姿勢と、まじめで日本を理解しようとする真摯な態度を見せるラミレス選手だからこそ、みんなに受け入れられている一面もあるのでしょう。そして来季はどんなギャグが見られるのか、メディアの注目の的でもあります。

ジャイアンツの4番打者としてチームを引っ張る責任と役割を理解し、ムードメーカーとしてチームを盛り上げる自分自身の役割をも考えながら、監督やコーチを尊びチームを大事にするラミレス選手。日本で骨を埋める覚悟というラミレス選手が希望するのは、日本での指導者とも言われています。来日する外国人の監督やコーチはこれまでにも数多くいましたが、日本野球で活躍した外国人選手が日本で指導者となる例は、これまでほとんどなかったのではないでしょうか。

そんなラミレス選手は現在34歳。日本で8シーズンを過ごし、この調子で今後も成績を残し続ければ、間違いなく日本球界の歴史に残る名選手となることでしょう。日本で実績を残してアメリカに渡る日本人選手が増えている中で、ラミレス選手のように海外から日本で骨を埋める覚悟で来ている選手こそ大事にしてほしいと思うタケムラ。そんな選手が日本球界の新しい宝として残ってもらえるように働きかけてほしいと思う今日この頃ですが、皆さまはどう思いますでしょうか?

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