『グラフィックビジョン・リアル』その2
 -インキへのこだわり-

08_09_22NO223_02.jpg


広色域印刷として、8月より新しく登場した『グラフィックビジョン・リアル』。
二回目の今回は『グラフィックビジョン・リアル』の要となる、広色域インキについてご紹介してみたいと思います。

通常のオフセット印刷ではCMYKの4色による印刷を行っていることは、ご存知の方も多いかと思います。CMYKの4色による印刷は、別名プロセスカラー印刷とも呼ばれていますが、「明るい色が表現できない」「印刷したら色がくすんでしまった」といったご経験を持たれた方も多いのではないでしょうか? これはCMYKで表現できる色域がモニタなどで見るRGBの色域よりも狭いためです。

一方、オフセットで色域を広く印刷する方法もいろいろございます。パントン・ヘキサクロームやハイファイカラーなどの多色刷り印刷は有名なところですが、この方法は確かに色域は広がるものの、色数が増えることによる印刷品質を管理することの難しさや、多色分解などの技術が必要となるため、新しいワークフローを構築する必要があります。現在のワークフローを変えることなく、色域が広がった印刷を実現するために当社が選んだのは、CMYK各色の色域を広げた、専用インキによる「広色域印刷」でした。

従来インキと比較して色域の広がり度合いを見てみると、全般的に色域が広がる中で、特にオレンジ~赤~ピンク~バイオレットにかけての表現力が向上しているんです。まずは当社の標準印刷基準としてターゲットにしている

◆Japan Color 2001 Coated
◆グラフィックビジョン・リアル
◆グラフィックビジョン・リアル←→Japan Color 2001 Coated

について、CIE Lab表示による色域の比較をご覧ください(CIE Lab L=100の座標より)。


08_09_29NO225_1.jpg

08_09_29NO225_2.jpg
◎画像はクリックしていただくと拡大表示されます。

CIE Labは立体空間表示なので、別の座標軸を基準にすると違ったカタチで見えます。次はColorSyncユーティリティを使ってCIE Labの座標をもとに

◆グラフィックビジョン・リアル←→sRGB
◆グラフィックビジョン・リアル←→Adobe RGB
◆グラフィックビジョン・リアル←→Japan Color

とそれぞれを比較した色域を、異なる4つの座標から見てみました。


08_09_29NO225_3.jpg

◎画像はクリックしていただくと拡大表示されます。

『グラフィックビジョン・リアル』をご利用いただくにあたって、追加ツールとして必要なのは専用プロファイルと専用カラーチャートのみ。グラフィックビジョンリアルは普段お使いのCMYKモードで作成していただけます。また、Illustratorなどレイアウトソフトで、色網を指定される際は、専用カラーチャートをご活用いただけるほか、画像も専用プロファイルをインストールすることで、Photoshop上で簡単にRGBからグラフィックビジョンリアルに最適なCMYKに変換することができます。このあたりの詳しい設定方法などは「広色域印刷の手引き」をご覧ください。※1

また、Photoshopをお持ちでない方や、ソフトは持っているけど、設定などに自信がないという方は専用色変換サービスをご利用いただけます。

ちなみに『グラフィックビジョン・リアル』で使用する印刷インキには、無溶剤かつVOC(揮発性有機化合物)使用率0%の専用インキを使用していますので、通常インキとして使用しているSOYインキ以上に環境面にも配慮した仕様となっているんです。

RGBに近い色域までカバーし、今までにない色鮮やかな印刷を実現しながら、ワークフローの変更を最小限に抑え、かつ環境にもやさしい広色域専用の印刷インキ。このインキこそ『グラフィックビジョン・リアル』がこだわる、広色域の専用印刷インキなのです。

※1『グラフィックビジョン・リアル』をご利用いただくにあたっての〈専用カラーチャート〉と〈ご利用の手引き〉を無料にて配布しております(要会員登録)。この機会に是非お求めいただきたいと思います。

 ●グラフィック会員登録ページ(無料)
  https://www.graphic.jp/shop/myPage.php?func=registNew 

●資料請求窓口
  http://www.graphic.jp/material/


■参考リンク
 【グラフィックビジョン・リアル】
  http://photo1.graphic.jp/gvreal/