プロ野球日本選手権シリーズ 2007

07_10_25NO_130.jpgパ・リーグは北海道日本ハムファイターズ、セ・リーグは読売ジャイアンツがそれぞれリーグ優勝した今年のプロ野球。今年からセ・リーグも上位3球団によるポストシーズン制が実施されることもあり、名称も『クライマックスシリーズ』と名があらためられたのはご存知かと思います。その中で勝ち上がってきたのは、パ・リーグがリーグ覇者のファイターズ、セ・リーグがリーグ2位の中日ドラゴンズでした。

去年に引き続いてパ・リーグを制覇したファイターズ。打撃の要である小笠原道大選手がFAでジャイアンツに移籍し、セットアッパーの要である岡島秀樹投手も米大リーグのボストン・レッドソックスに移籍、さらにはファイターズのカリスマ的存在でもあったSHINJO選手が引退するなどで、大幅に戦力ダウンしていたことを考えると、球団初となる連続リーグ優勝などシーズン前には考えられないことでした。ところが大方の予想を覆し、前半戦には球団新記録の14連勝を達成し、セ・パ交流戦では18勝5敗を記録するなど、ファイターズは快進撃を続けます。戦力ダウンと言われる中で、投げる方では3年目のダルビッシュ有投手がチームの大黒柱として完投12を含む15勝を挙げる大活躍を見せ、打つ方ではベテランの稲葉篤紀選手が打率.334の自身最高打率を記録し首位打者に輝くなどして、ファイターズは見事パ・リーグを制覇し、クライマックスシリーズでも第1ステージを勝ち上がってきたリーグ2位の千葉ロッテマリーンズを下して日本シリーズ出場に名乗りを上げたのでした。

そして、去年のセ・リーグ優勝チームでもあるドラゴンズは、ファイターズと同じく、チームの歴史の中で過去に連続優勝の経験がなかったものの、期待どおりの活躍が見込めれば、今年こそ連覇が狙える最大のチャンスのはずでした。ところが今年はエースの川上憲伸投手の調子がいまいち上がらず、オールスター以降には主力の福留孝介選手がケガによる戦線離脱で思わぬ苦戦を強いられることになります。リーグ戦ではジャイアンツに粘り負けしたような感じでセ・リーグ連覇を逃すことになったものの、クライマックスシリーズでは第1ステージで阪神タイガースに2連勝し、第2ステージではジャイアンツに3連勝して、リーグ2位ながら2年連続で日本シリーズへの出場権を得ることになります。これはシーズンを通してクローザーとして控えていた岩瀬仁紀投手の存在なくしては語ることができません。今年を含めて3年連続で40セーブ以上を挙げている岩瀬投手は、入団以来9年連続で50試合を越える登板数を記録する無類のタフネスぶりと、通算防御率でも1点台を誇る脅威の安定度を誇っています。日本球界を代表するといっても過言ではないクローザーとしての岩瀬投手の存在は、チームに大きな安心感をもたらしていたことでしょう。今年も43セーブを記録して幾度となくドラゴンズの窮地を救い続けた岩瀬投手は、セ・リーグの今期の最優秀救援投手の座こそタイガースの藤川球児投手に譲りましたが(46セーブ)、クライマックスシリーズでもドラゴンズ5連勝のすべての試合に出場して相手チームの反撃を断ち切りゲームを締めくくったのでした。

クライマックスシリーズのおかげで奇しくも2年連続で相対することになったファイターズとドラゴンズ。去年は4勝1敗でファイターズが44年ぶりの日本一の座を勝ち取りました。今季で勇退を表明しているファイターズのトレイ・ヒルマン監督が有終の美を飾るのか、あるいは就任3年目を迎えるドラゴンズの落合博満監督が53年ぶりの日本一をもたらすのか…。今年のプロ野球の集大成となる日本選手権シリーズ、第1戦の先発は、ファイターズがダルビッシュ投手、ドラゴンズが川上投手というふうにエース同士の対決が予想されます。10月27日の試合開始が待ち遠しく感じられます。

それにしても、この時期のプロ野球に関係する印刷って大変なんだろうなぁ、と思ったタケムラ。部数もさることながら、クライマックスシリーズや日本シリーズなど、ターゲットとなるチームはあらかじめ絞り込んであるものの、いずれのチームが日本シリーズに出てもいいように、事前にいくつかの原稿は準備してあるかと思いますが、決まり次第すぐに差し替えて動けるようなスタッフが常時待機していることを思うと、その方たちのご苦労も察して余りあるべきかと思った今日この頃です。

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