Windows Vistaに何があったのか?

07_03_15NO_66.jpg印刷通販をご利用になるお客さまで、イラストレータなどのソフトでご入稿いただく場合には、フォントをアウトライン化していただくこともあり、ピンとこない方も多いかもしれませんが、DTPにおけるフォントの問題は、DTPが登場した頃から様々なものがありました。

今般『Windows Vista』が一般向けにリリースされて、早一ヶ月が経ちましたが、そのリリースと前後して騒がれ始めていたのが、Vistaに搭載されているフォントの問題です。ここでは今までになかった問題が起こっております。

既に一部のサイトでも取り上げられているのでご存知の方も多いかもしれませんが、従来からのMSフォントに対してVistaではJIS2004に対応したフォントとしてグリフ数(=文字数)が増えました。それはそれで歓迎すべきことではありますが、一部の文字について従来のMSフォントの字形が新しいデザインに変更されました。それが約100文字ほど。また、グリフ数の増加に伴い、フォントのマッピングの一部も変わってしまいました。その結果、同じフォント名でありながら、XPとVistaでは別物となってしまう事態が起こってしまいました。平たく言うとXPで使っているMSフォントとVistaで使っているMSフォントの互換性がなくなってしまったのです。

正しい字形に変わったから、そんなに気にしなくても、とおっしゃる方もいるかもしれません。ただ、それが人名などの固有名詞を表すものであった場合、字形が変更されてしまうことは深刻な問題です。将来的にはVistaのフォント環境が浸透してくるでしょうが、過渡期の現在においてはXPで作られたものなのか、Vistaで作られたものなのか、これらが明確でないと、フォントが絡んだ出力事故にも発展しかねません。

当ブログでも、Windows Vistaでの字形の変化による混乱については、先の『Windows Vista』の記事でも触れておりましたが、事態の沈静化には今しばらく時間がかかるのでは、と見ております。そのような状況下で、当社においても事態の推移と出力機メーカーの対応状況をみながら、Vistaの対応についてはアナウンスさせていただきたく思っております。

マイクロソフトは、OpenTypeというOSの垣根を越えたフォントフォーマットをアドビやアップルと共同開発しておきながら、一方で新しい仕様に対応などとアナウンスをしつつ、アドビのグリフセットと異なる動きを見せつつあります。タケムラ的には、Windows DTPユーザーが安心して使えるように、なんとか解決策を考えていただきたいものだと思っています。

※※関連リンク※※

【Windows Vistaの新文字セットが引き起こすトラブル】
○日経BPネット
http://itpro.nikkeibp.co.jp/99/vista/index.html

【「Vista」の文字化け 編集者に深刻な事態】
○J-CASTニュース
http://www.j-cast.com/2007/01/16004916.html

【JIS X 0213:2004 対応と新日本語フォント「メイリオ」について】
○マイクロソフト
http://www.microsoft.com/japan/windows/products/windowsvista/jp_font/default.mspx


【過去の記事一覧】
Windows Vista

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