日本シリーズと改革の時

プロ野球人気がここ数年陰りの一途をたどっていますが、そんな中でも私はプロ野球が好きです。個人的にひいきの球団はありますが、日本シリーズだけは、どの球団同士の対戦であっても必ず見ています。

毎回何らかのドラマが展開される日本シリーズにおいて、有名なところでは1979年の広島東洋カープ対近鉄バファローズ(後にオリックスに吸収合併)の戦いが挙げられるかと思います。当時カープで“優勝請負人”の異名を取った抑え投手である江夏豊とバファローズ打線が繰り広げた第7戦での攻防を、のちに作家の山際淳司氏(故人)が「江夏の21球」としてノンフィクションで取り上げたことで、一躍話題になりました。一死満塁の場面でバファローズの石渡茂のスクイズを外した江夏の投球は、今も伝説の一球として語り継がれています。
そんな日本シリーズは、セントラル・リーグとパシフィック・リーグがそれぞれに死闘を繰り広げ、1位の栄誉を勝ち取った球団が、今度は日本一をかけて戦う特別な試合として、球団にとっても選手にとっても位置づけられていたはずでした。

そんな中、2004年からパ・リーグで導入されたプレーオフ制は、シーズン中1位の成績を獲得した球団が必ずしもリーグチャンピオンとはならないことで様々な物議を醸しはじめました。パ・リーグがプレーオフ制に踏み切った背景には、セ・リーグとの人気差を解消することや、プロ野球戦の視聴率低下に見られるような野球離れが深刻化してきたことも背景にあるようですが、片方のリーグだけが、にわかに米大リーグを真似たプレーオフのようなポストシーズン制を導入したがために、日本シリーズの意味合いを変えてしまったことは否めません。

さらに2007年からはセ・リーグも交えて、日本シリーズに代わる新たなポストシーズンゲームを行う日本のプロ野球は、果たしてかつてのような魅力を取り戻すことができるのでしょうか?長年親しまれた日本シリーズの名称と選抜方法が変わってしまうのは寂しいところですが、プロ野球を愛するファンのひとりとしては、違った角度の勝ち負けの指標が導入されて、新たに楽しみが増えたのだと好意的にとらえたいと思っております。

プレーオフ制の是非はともかくとして、プロ野球における様々な改革は、人気回復に努めようとするプロ野球機構の危機意識の表れでもあります。と同時に、これは私たち印刷業界においても同じことが言えるかもしれません。同じことをただ続けているだけでなく、時代の変化に応じて業界や企業もまた変貌を遂げていかなければ生き残れない現在、印刷通販としての当社もまた時代のニーズに合わせて変貌を遂げてゆくことにおいては例外ではありません。特にネットショップとしての変貌のサイクルは著しく早くなっております。決して人ごとではないプロ野球の改革…。常に変化するgr@phicオンラインにもご注目下さい!!06_10_19NO_8.jpg
おっと、日本シリーズを語るつもりがいつの間にか印刷業界を語り出してました…

今年最後の、日本シリーズの名称として行われるプロ野球最大のイベントには、セ・リーグが落合博満監督が率いる中日ドラゴンズが優勝で名乗りを上げ、パ・リーグはトレイ・ヒルマン監督率いる北海道日本ハムファイターズがシーズン中1位を獲得し、かつプレーオフの死闘をも制して見事に優勝を果たしました。今年もきっと新たなドラマを見せてくれることでしょう。

2006年プロ野球日本選手権シリーズ、第1戦の10月21日が待ち遠しいところです。

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