サーマルCTPによる高速レーザでの刷版

オフセット印刷は、おおざっぱに言うと印刷版に印刷インキが盛られて、ブランケットと呼ばれるゴムシートにインキが転写され、そのインキが付いたブランケットが紙に接することで印刷されてゆきます。印刷版については、PS版(Pre-sensitized Aluminum Plate)と呼ばれるアルミ板に製版フィルムを露光させ、焼き付けて作成していたのですが、1995年に登場したCTP(Computer To Plate:コンピュータ・トゥ・プレート)はレーザ光線より直接PS版に書き込んで印刷版を作成することができるようになりました。

従来より行われている製版フィルムから露光するアナログな工程は、デジタルデータより作成されたフィルム原稿が完全にPS版に焼き付けることができないなどの問題がありましたが、レーザ光線を直接サーマルプレート版に書き込むCTPによる刷版は、データ通りの網点を再現することが可能になる等の品質面のメリットをもたらし、かつ、製版の過程でフィルムを出力し焼き付ける工程がなくなることにより、工期および工程の短縮が図れるなどのメリットも期待できることから、今後においてもますます普及する方向にあります。

さて、CTPには様々な方式があり、代表的なところでは、フォトポリマー方式とサーマル方式などがございます。中でもフォトポリマー方式はコストパフォーマンスに優れていることから、導入されている印刷会社さまも多くございますが、印刷線数にやや限界があり、高精細などの高品質な印刷には不向き一面もございます。対してサーマル方式はフォトポリマーよりもコストがかかり、かつフォトポリマー方式よりもレコードに時間がかかるなどのデメリットがあるものの、より正確な網点表現を行える点をはじめ、高精細やFMスクリーニングなどの高品質な印刷にも十分に対応しうる一面も持ち合わせております。
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当社ではいち早くCTPによる刷版システムを導入しておりますが、当初よりサーマル方式のCTPシステムを採用し、お客さまの印刷出力に用いさせていただいております。工場長の話によると、現在カード系や冊子などでご提供している高精細印刷【グラフィックビジョン】はサーマル方式のCTPでなければ成し得なかったと申しておりました。また従来よりサーマル方式はレコードに時間がかかる難点がありましたが、当社では超高速レーザでのレコードが可能なCTPレコーダを導入し、レコード時間の短縮と併せて品質の向上に努めております

サーマルCTPは確かにコストと手間がかかりますが、高品質でかつ安定した印刷品質を納得できる価格でご提供したいという当社の思いを抱いた、そう、GR@PHICのこだわり品質のひとつなんです(^^)V