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フォント

2007年05月21日 ブックマークに追加する

フォント vol.1 ~フォント形式の見方と印刷について~

フォントとは?

フォントのことを明朝体やゴシック体など、文字の書体やデザインという意味で捉えている人は多いでしょう。しかしその他にも、フォントにはとても一言では説明できないほど、さまざまな捉え方があります。そしてフォントとは印刷業界においてキーポイントとなる言葉です。

なぜ、フォントがキーポイントとなるのか?それは、フォントの種類によっては印刷不可能なものがあるからです。特に印刷ではよく使われている『PostScriptフォント』の場合、データで使用されている同一種類のフォントが、PostScriptプリンタやRIPにインストールされていなければ、正常に文字が出力されません。

対応フォントの場合は難なく印刷することができますが、非対応フォントの場合はアウトライン化を行なう必要があります。アウトライン化を行うことで、データ内のフォントはテキストデータではなく図形データとして扱われるようになり、印刷が可能になるのです。『Illustrator』や『InDesign』などのソフトはアウトライン化に対応しております。しかし、残念ながら全てのソフトにアウトライン化の機能があるわけではなく、アウトライン化が不可能な場合は、非対応フォントを対応フォントに変えていただかなければなりません。

フォントは大きく分けて『PostScriptフォント(OCFフォント/CIDフォント)』『TrueTypeフォント』の2つの形式があります。またその他、OSのプラットフォームの違いやフォントの種類の違いによる弊害を解消した『OpenTypeフォント』という形式のフォントもあります。それぞれのフォントの詳しい説明については、後日お話ししたいと思います。

さて「使っているパソコンに搭載されているフォントの形式が分からない」「フォントってどこのフォルダに搭載されているの?」という声が聞こえてきそうですが、OSの違いによって搭載されているフォントの格納場所や扱える種類、見え方が異なってきます。見分ける方法は、フォントのアイコンや拡張子、あるいはフォントユーテリィティなどを利用することで確認していただくことができます。ここでは『Mac OS9以前』『Mac OSⅩ以降』『Windows XP』の3つのOSでそれぞれ示してみたいと思います。


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gr@phicをご利用いただくときは、対応フォントの確認と共に、『Illustrator』の場合、全てのフォントはアウトライン化することが必須となっています。忘れずに行なうよう、よろしくお願いいたします(^^)/
また『InDesign』の場合、アウトライン化を行なうことが可能ですが、データが重くなってしまうことがございます。『InDesign』でのご入稿は、なるべく対応フォントで制作いただきますようお願いいたしますm(__)m
ご質問やお困りの点がありましたら、どんなことでもお気軽にカスタマーサポートまでお問い合わせください。

当社フォント対応状況はこちらから
http://www.graphic.jp/technical/font.html

フォントとアウトライン作成はこちらから
http://www.graphic.jp/technical/ai_01.html

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サテン金藤 この記事へ 【新商品!】メガホン

2007年05月31日 ブックマークに追加する

フォント vol.2 ~TrueTypeフォント~

一般ユーザーに使用されることの多いTrueTypeフォント。その歴史は、1989年にApple社がTrueTypeフォントを開発した後、Microsoft社に技術供与をしたことによりMacintoshとWindowsの両方のOSに標準装備されたところにさかのぼります。例えば、Macintoshの場合は、「Osaka」。Windowsの場合は、「MSゴシック」と「MS明朝」と言えば、ピンと来る方も多いのでは・・・

特にPostScriptフォントを扱えないWindowsでは、TrueTypeフォントはPostScript系のソフトを始めWordやExcelなどの非PostScript系ソフトなどでもよく用いられております。ただ、DTPでTrueTypeフォントをそのまま出力するような場面はほとんど見かけません。商業印刷として出力するためにはRIPと呼ばれる出力演算装置に高解像度のPostScriptフォントが搭載されるため、システムに搭載されているTrueTypeフォントをそのまま出力できない問題があるのです。

高解像度のPostScriptフォントを搭載しているRIPでTrueTypeフォントを出力したり、RIPに搭載されていないフォントを出力すると正常な出力がなされず、文字化けを起こしてしまいます。またMac上のTrueTypeフォントは、出力解像度に制限値が設けられているため、高解像度を念頭においた印刷出力には適さないといった問題もあるのです。ここでは、TureTypeフォントを含んだドキュメントを出力するにあたって、ソフトの系統別に分けて取り上げてみたいと思います。

印刷出力を念頭に置いて系統を分けると「PostScript系」「非PostScript系」の2つに大別できます。代表的なソフトは、PostScript系ならIllustrator・InDesign・QuarkXPressなど、非PostScript系ならOffice系・一太郎・筆まめなどがそれぞれ挙げられます。

《PostScript系の場合》
当社を含む多くの印刷会社や出力センターにおいて、Illustratorなどでのデータ入稿は、TrueTypeフォントやRIPに未搭載のフォントはアウトライン化をしていただくようにお願いしております。前回の『フォント vol.1』でも触れましたが、アウトライン化をすることで文字情報は図形化され、印刷出力が可能になるのです。ただし、同じPostScript系でもQuarkXPress3.3など、アウトライン化できないソフトでは、当社対応フォントをご使用いただいての出力となります。無論TrueTypeフォントのご使用はできませんので、HPにて対応フォントの確認をお願いいたします。

【当社対応フォント(PostScript系ソフトウェア対象)】
http://www.graphic.jp/technical/font.html

《非PostScript系の場合》
非PostScript系のソフトには、Illustratorなどのようなアウトライン化の機能がないので、印刷出力するための適したデータに変換する必要があります。その際に当社対応のTrueTypeフォントを使用されていないと、文字が置き換えられて出力されるなどの問題もございます。そこで当社では非PostScript系ソフトでのご入稿は、フォントの任意置き換え(有料)や中間ファイルでのご入稿をご案内しております。

【Office入稿について】
https://www.graphic.jp/technical/office_001.html

【中間ファイル入稿について】
https://www.graphic.jp/technical/office_004_02.html

【Windows変換対応フォント一覧】
https://www.graphic.jp/technical/win_font.html

最後に、TrueTypeフォントをアウトライン化せずに出力する方法もあります。PDFファイルに変換し、フォントを埋め込んでしまう方法です。PostScriptフォントやOpenTypeフォントも含め、PDFファイルにフォントを埋め込みますと、出力機側のフォント環境に依存することなく、高解像度の商業印刷出力が可能となります。商業印刷に対応したPDFファイルの作成にはAcrobatDistillerが必要であったり、《PDF/X-1a》などの印刷出力仕様に沿ったものであることが必要になります。PDFについては後日取り上げてみたいと思います。

今日はここまで。次回の『印刷通販の基礎用語』は、「PostScriptフォント」についてお話しします。お楽しみに(^.^)/



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フォント vol.1 ~フォント形式の見方と印刷について~

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上質紙 この記事へ デザインフェスタ お手伝いレポート

2007年06月14日 ブックマークに追加する

フォント vol.3 ~PostScriptフォント~

アドビシステムズ社によって開発されたPostScriptフォントはMacintoshで使われているフォントで、DTPにおいても重要なフォントです。PostScriptフォントはMacintosh上に表示されるスクリーンフォント(ATMフォントともいいます)を、RIPなどの出力演算装置やPostScriptプリンタに搭載されている解像度の高いプリンタフォントに置き換えて出力するため、DTPにおける商業印刷では必要不可欠なフォントです。PostScriptフォントの種類はいくつかに分けることができますが、今回はその中でも代表的な「Type1」「OCF」「CID」について説明をしてみます。

Type1フォントはPostScriptフォントの中で現在最も多く使用されており、1バイトの欧文フォントなどによく見られます。当初はアドビが仕様を公開していなかったこともあり、アドビ以外の会社がType3フォントを作成して販売していましたが、その後Type1の仕様が公開されると急速になくなってしまいました。その他にもType4やType42などもありましたが、現在ではType1とType0が残るくらいになっています。

OCF(Original Composite Format)フォント2バイトのフォントに対応し、複数のType1フォントを階層状にしています。アドビでは「Type0」と呼ぶこともあるほか、別名「複合フォント」と言われることもあります。Type1単体では256文字しか格納できないことから、パソコンで使用される数千もある日本語文字を格納するために、複数のType1を階層化して、ひとつの書体として見せるように半ば強引に拡張したのがOCFフォントです。それゆえにフォントの構造はとても複雑になり、フォントの表示速度の問題のほか、旧字体が追加できない、PDFファイルに埋め込みできないなどの問題がありました。またフォントベンダーのライセンスが絡むコピープロテクトの影響でIllustratorでアウトライン化できないなどの問題も抱えており、DTP市場では姿を消しつつあります。

CID(Character IDentifier)フォント2バイトのフォントに対応しており、OCFフォントの不具合を解消し、かつOCFよりも多くの文字数が扱えるような構造を持っております。CIDフォントではひとつひとつの文字(=グリフ)にID番号が割り振られています。そしてこのID番号やコード、字詰めや異字形情報が格納されたCMapと呼ばれるファイルを呼び出すことで、文字にアクセスできる仕組みになっています。なお、現状のCIDフォントはsfntと呼ばれるリソースを持ったsfnt-CIDフォントが主流ですが、フォントベンダー最大手のモリサワでは当初Naked-CIDと呼ばれる仕様をCIDフォントとしてリリースしていた時期がありました。ただ、アウトライン化できない、字詰め情報がないなどの問題が残っていたこともあり、それらを解消したsfnt-CID仕様の『NewCIDフォント』が現状のCIDフォントとして広く認知されています。

しかしながら、CIDフォントにおいてもプリンタフォントがないと高解像度の出力ができない事情は変わりなく(PDFファイルに埋め込んでしまうことは別として)、加えて日本語で扱える文字数がさらに多いことや、TrueTypeなどのフォントフォーマットの違いなどもあり、これらを包括した新たなフォントフォーマットの策定がなされることになります。それが次回紹介することになる『OpenTypeフォント』です。

次回の『印刷通販の基礎用語』は、いよいよフォントについて最後のお話になります。最後は「OpenTypeフォント」」についてお話しします(^^)

PostScriptフォントを使って当社印刷通販をご利用の際は、当社対応フォントを確認のうえご入稿いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

【当社フォント対応状況】
http://www.graphic.jp/technical/font.html


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【過去の記事一覧】
フォント vol.1 ~フォント形式の見方と印刷について~
フォント vol.2 ~TrueTypeフォント~

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コート紙 この記事へ コート(エコ)紙

2007年07月02日 ブックマークに追加する

フォント vol.4 ~OpenTypeフォント~

今回のブログでは、フォントに関する記事として、本記事を含めて4回に分けてご紹介しているのですが、その中で過去3回分の記事を振り返ってみたとき、関係しているタケムラが言うのもなんですが、改めてフォントってややこしいなぁと思ってしまいます。パソコンだけにインストールされるスクリーンフォント(ATMフォント)、RIPやプリンタなどの出力機にインストールされるプリンタフォント、※TrueTypeフォントはPS(PostScript)プリンタでそのままプリントできないのでアウトライン化しなくちゃいけないし、PostScriptフォントはType1、OCF、CIDがあってMacintoshは使えるけどWindowsはダメでなどなど…。ややこしいですよね(>_<)

今回ご紹介するOpenTypeフォントは、これらフォントのややこしい一面をある意味では包括して、かつ扱える文字種を大幅に増やしたものです。OpenTypeフォントの開発にあたっては、PostScriptフォントを開発したアドビとTrueTypeフォントを開発したマイクロソフトが協力していますが、アップルはこのOpenTypeフォントの規格に賛同すると同時に、オペレーションシステムでこのフォントの特性を最適に扱えるように改良を重ねて、現在のMac OS XにてヒラギノOpenTypeフォント6書体が標準書体としてバンドルされるにようになりました。また、マイクロソフトにおいても今年1月に発売されたWindows Vistaで「メイリオ」と呼ばれるOpenTypeフォントをシステムフォントとして実装しています。

ちなみに、Mac OS XのヒラギノOpenTypeフォントとWindows VistaのメイリオOpenTypeフォントは、カテゴリとしては同じOpenTypeフォントですが、アウトラインデータの取り方においてヒラギノがPostScript CIDベースベジェ曲線であるのに対して、メイリオはTrueTypeベーススプライン曲線です。アウトラインデータだけ見ると、本来カテゴリの違うフォントとして認識されるものなのですが、OpenTypeの概念では、組版における様々な機能を提供するテーブルが別に存在して、これらがアウトラインデータを取り巻くように形成されています。つまりタイプの違うベースのフォントのアウトラインを、様々な機能を含んだテーブルで包み込むことで、PostScript CIDやTrueTypeの区別なく利用できるようになったのがOpenTypeフォントの大きな特徴なのです。

  

そのほかにOpenTypeフォントの特徴を挙げると、

1. MacintoshやWindowsのプラットフォームに関係なく使用できる。
2. 「ダイナミックダウンロード」に対応したアプリケーション(InDesign、Illustratorなど)
  であれば、フォント出力の解像度制限を受けずにプリンタにフォントを搭載しなくても
  印刷出力できる。
3.PDFファイルにフォントを埋め込むことができる。
4.OpenTypeのStandard書体で9354文字、Pro書体で2万文字以上の記号や文字が扱える
  (CIDフォントでは8720文字)。

などなど…

上記以外にもOpenTypeフォントにはさまざまな特徴がありますが、新しいJIS規格への対応やアドビのグリフセットのバージョンアップに伴い、文字数については今後増える傾向にあります。OpenTypeフォントは、今後DTPにおいても標準的に用いられるフォントとして普及していくことでしょう。

OpenTypeフォントはInDesign(バージョン2.0以上)やIllustrator(バージョンCS以上)などのOpenTypeフォントを的確に扱えるアプリケーションを使用することで、その機能を十分に生かすことができます。当社対応OpenTypeフォントについては、以下のリンクをご参照ください。

【当社フォント対応状況】
http://www.graphic.jp/technical/font.html


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※追記(2007/7/17)

Windowsでのフォントにつきましては、PostScriptフォントが全くないわけではございません。かつてのモリサワViewフォントなども厳密にはWindows環境でのPostScriptフォントですが、Macintoshほど使われているわけではないというのが実情です。
またPostScriptプリンタでのTrueTypeフォントの出力につきましても、Illustratorなどで「フォントをダウンロードする」にチェックを入れると、アウトライン化しなくても出力可能です。

以上、読者の方より本記事につきましてご指摘をいただいておりましたので、追記させていただきました。ここにお詫びの上追記させていただきます。

【過去の記事一覧】
フォント vol.1 ~フォント形式の見方と印刷について~
フォント vol.2 ~True Typeフォント~
フォント vol.3 ~PostScriptフォント~

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