2007年05月10日 ブックマークに追加する

古紙100%の再生紙がなくなる!?

こないだ何気にニュースを見ていたら、紙に関連する記事で目に止まるものがありました。


『日本製紙、古紙100%再生紙を廃止』
◆日本経済新聞社
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20070424AT1D2407224042007.html


紙はリサイクル資源として利用できることは広く知られておりますが、古紙の配合率はイコール資源の再利用を表す数値として一般的にも認知される傾向にあり、古紙の利用は自然環境にもやさしいということで様々な印刷物などで利用されております。

日本の古紙再生技術は古く、平安時代後期の『宿紙(すくし)』と呼ばれる再生紙が最初とも言われております。そして江戸時代には古紙を集める商売もあったそうで、今の古紙回収のような仕組みが既に出来上がっていたようです。
さらに日本の古紙の回収率は、平成15年現在で66.1%、古紙利用率も60.2%あります(経済産業省調べ)。この数値は年々増加する方向に推移しており、世界的に見てもトップレベルにあります。

そのような中で、日本製紙が古紙100%再生紙を廃止するに至ったのは、古紙100%配合紙は全く配合していない紙に比べ、製造工程の中で化石燃料からのCO2(二酸化炭素)排出量が増加するケースがあり、再生紙が地球温暖化に与える影響が大きくなっていると判断したためです。これには京都議定書で議決された温室効果ガス削減目標というのが背景にあります。

京都議定書によると、1990年の温室効果ガス排出量を基準に、2008年から2012年までの間に少なくとも5パーセント以上削減することを目標としており、その中で日本は《94パーセント》という削減目標数値を掲げています。この動きは日本政府が主導する国家プロジェクトとして『チーム・マイナス6%』と銘打たれて、各企業や団体約8000社が参加するに至っております。

日本製紙もチーム・マイナス6%に参加していることから、今後古紙100%配合の紙は順次姿を消してゆきます。この動きは今後製紙メーカー各社に広がる様相を呈しており、近い将来古紙100%配合の紙はなくなるかもしれません。
当社でもリサイクル紙はいくつか取り扱っておりますが、今すぐの変更はないものの、将来の商品ラインナップには何らかの影響を与えるかもしれません。各社の動きから目が離せない今日この頃です。


◇参考サイト◇

 【日本製紙株式会社】
 http://www.np-g.com/

 【京都議定書の概要】
 http://www.env.go.jp/earth/cop6/3-2.html07_05_10NO_82.JPG

 【チーム・マイナス6%】
 http://www.team-6.jp/

 【AC公共広告機構】
 http://www.ad-c.or.jp/index.html


◇参考文献◇

 『紙の大百科』 美術出版社 2001年

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タケムラの休日 ~コンサート~ ≪ この記事へ ≫ SA金藤

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